病気やケガの入院に備えたい
平均的な入院日数ってどれくらい?
病気別の「平均在院日数」
平成26年に厚生労働省が発表した「患者調査の概況」から、主な病気の平均在院日数をみていきましょう。
病名 | 平均在院日数(総数) | 35~64歳 | 65歳以上 |
---|---|---|---|
悪性新生物 | 19.9日 | 15.4日 | 21.4日 |
統合失調症など | 546.1日 | 334.1日 | 62.3日 |
高血圧性疾患 | 60.5日 | 13.8日 | 380.7日 |
心疾患 (高血圧性のものを除く) |
20.3日 | 9.0日 | 1295.8日 |
脳血管疾患 | 89.5日 | 46.9日 | 267.4日 |
肺炎 | 29.7日 | 16.2日 | 68.4日 |
骨折 | 37.9日 | 21.9日 | 23.7日 |
いかがでしょうか?予想以上に入院って長いなぁ・・・。と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
60日以上入院する人はどのくらいいる?
入院する日数だけで見た場合、長期の目安といわれる60日以上入院する人の割合はどのくらいなのでしょうか。
生命保険文化センターが行った「平成25年生活保障に関する調査」によると、61日以上入院した人は全体の4.4%と最も低い割合です。最も多かったのは8~14日で28.6%、次いで15~30日で23.4%でした。つまり、約半数が1週間から1カ月で退院しているのが現状です。
入院することでの経済的逸失は?
入院時の自己負担費用の平均は約20万円です。
- (注1):過去5年間に入院し、自己負担を支払った人をベースに集計。
- (注2):高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額。
- (注3):治療費・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品費などを含む。
<生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/2022(令和4)年度>https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1211.html
※参照元データ(公益財団法人生命保険文化センター)
(令和4年度)
生活保障に関する調査、調査結果第Ⅱ医療保障章
https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/p050-099.pdf(61ページ)
入院する事で、入院時の自己負担費用(平均20万円)に加え、仕事の制限が加わる事による収入の逸失を含めると平均30.2万円に増え、経済的負担が掛かる事が分かります。
まとめ
入院が短期か長期かに関わらず、私たちの生活の身近に潜む病気やケガに対する備えをしておくことをお勧めしています。また、この備えは経済的負担を軽減する事に役立ちます。